来院時の状態(初回の状況)
ストレッチ中に腰部へ疼痛が出現。その後、前傾姿勢でしか立位・歩行ができず、股関節伸展が困難となった。左股関節痛および左下腿外側のしびれを認めた。
来院の背景
急性腰痛および左下肢症状により来院。
検査・評価
疼痛部位:左腰部
VAS:10/10
腰椎後屈:左腰部痛誘発(+)
腰椎右側屈:左腰部痛誘発(+)
歩行時痛:あり
股関節伸展:不可
左下腿外側:しびれあり
SLRテスト:陰性
施術方針
疼痛回避姿勢として体幹左側屈位および股関節屈曲位を呈しており、腸腰筋、腹斜筋、脊柱起立筋、多裂筋、右中殿筋に筋緊張を認めた。特に腸腰筋の筋緊張により股関節伸展が制限され、前傾姿勢を呈している状態と考えた。また、体幹左側屈位を保持する代償として右中殿筋の筋緊張が生じていると考え、股関節機能および姿勢アライメントに着目して施術を実施した。
施術内容
股関節伸展機能および体幹の筋緊張を考慮し、各筋のトリガーポイントに対して単刺を実施した。
仰臥位
大腿直筋、外側広筋、内側広筋、腸腰筋、左腹斜筋
伏臥位
大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、大殿筋、中殿筋、腰方形筋、脊柱起立筋
各部位のトリガーポイントに対して施術を実施。
施術経過
施術ごとに姿勢、動作および筋緊張の状態を確認しながら、股関節伸展機能および体幹のバランスを考慮した施術を継続した。
セルフケア指導
腸腰筋、大腿前面および臀部の柔軟性維持を目的としてストレッチを指導し、腰部への負担軽減を目的とした股関節周囲のセルフコンディショニングを実施していただくよう指導した。
今後の施術方針
本症例では、急性腰痛に加え、股関節伸展制限および体幹左側屈位を認めた。腰部だけでなく、腸腰筋および大腿直筋など股関節屈筋群、ならびに体幹・臀部の筋緊張に着目し、姿勢および運動連鎖を考慮した施術を継続する。今後も股関節伸展機能、体幹機能および姿勢アライメントを評価しながら施術を行い、セルフケアと併せて身体機能の維持を図る。