来院時の状態(初回の状況)
ゴルフのスイング時に右腰部へ鋭い痛みが出現。その後、右股関節周囲まで痛みが広がり、体幹回旋動作、前屈動作、立ち上がり時痛がある。
歩行時にも右腰部〜臀部にかけて疼痛があり、特に右荷重時に症状増悪する。
来院の背景
1週間後に大切なゴルフの試合を控えており、それまでに可能な限り痛みを軽減したく来院。
検査・評価
・下肢しびれ、感覚障害なし
・腰部伸展、回旋時痛陽性
・右股関節内旋時に疼痛誘発
・右腰背部〜臀部筋緊張著明
・ゴルフスイングによる回旋ストレスに伴う筋筋膜性疼痛が強く疑われる状態
施術方針
疼痛が強く、仰臥位・伏臥位での姿勢保持が困難であったため、負担の少ない体位で施術を実施。(座位・側臥位)
急性腰痛に伴う股関節〜下肢の筋緊張緩和を目的に鍼施術を行った。
施術内容
座位
右下肢の支持性低下、股関節周囲の過緊張に対し施術
・大腿筋膜張筋
・中間広筋
・外側広筋
・内側広筋
・大腿直筋
・内転筋群
・薄筋
・縫工筋
股関節〜大腿前面、膝周囲のトリガーポイントに単刺。
側臥位
腰部〜臀部、股関節周囲の筋緊張緩和を目的に施術。
・腰方形筋
・脊柱起立筋
・多裂筋
・広背筋
・中殿筋
・小殿筋
・大殿筋
・梨状筋
・腸腰筋周囲
体幹回旋動作時痛、歩行時痛の軽減を目的に腰臀部〜股関節周囲のトリガーポイントへ単刺。
施術経過
施術直後から前屈動作時の疼痛軽減。立ち上がり動作時痛軽減。
歩行時の右股関節周囲のつっぱり感は残存するものの、初診時と比較し体幹回旋動作時痛の軽減。
急性期症状のため、無理な可動域改善、治療は行わず動作確認を繰り返し、治療。
セルフケア指導
・急性期は長時間同一姿勢を避けるよう指導。
・腰部の過度なストレッチは避け、股関節をしっかり動かしながらの歩行を推奨。
・ゴルフ動作は疼痛が落ち着くまで休止を指導。
今後の施術方針
急性疼痛の鎮静を優先しつつ、腰部〜股関節周囲の筋緊張改善と骨盤帯の安定性向上を目的に継続的に施術予定。
症状軽減後は、ゴルフスイング時の身体の使い方や体幹・股関節の可動性改善も含め、再発予防を視野に入れた施術を行い、自身でのセルフケアも習慣化できるようにサポート。