来院時の状態(初回の状況)
40代男性の方が、ぎっくり腰の症状を主訴に来院されました。
初診は2026年7月12日です。一昨日にしゃがんでいる姿勢が長時間続いたことがあり、その翌日の夜から腰に違和感を覚えるようになりました。翌朝には痛みが強くなり、腰部全体に痛みを感じる状態となっていました。
特に前屈動作で痛みが強く、右へ身体をひねる動作(右回旋)や右側屈でも痛みがみられました。また、立っている姿勢を続けることがつらく、日常生活ではズボンを履く動作や、うつ伏せから立ち上がる動作で負担を感じていました。
来院の背景
普段はデスクワークを中心とした仕事をされており、長時間同じ姿勢で過ごすことが多い生活環境でした。
運動習慣としてスクワット、懸垂、ランニングを継続しており、以前にはサッカーにも取り組まれていました。今回の症状は長時間しゃがんでいたことがきっかけと考えられ、日常生活への影響を感じたため来院されました。
医療機関での受診はなく、施術による身体の状態確認を希望されていました。
検査・評価
可動域の確認では、前屈時に強い痛みがみられ、右回旋および右側屈でも痛みが誘発されました。
姿勢では骨盤後傾が確認され、腰部だけで姿勢を支えているような状態がみられました。また、大腿部の筋緊張が目立ち、股関節から下肢にかけて柔軟性が低下していることが、腰部への負担につながっている可能性が考えられました。
これらの所見から、腰部だけではなく股関節や下肢の動きも含めて全身のバランスを確認しながら施術を進める方針としました。
施術方針
腰部の痛みだけに着目するのではなく、姿勢保持を腰部へ過度に依存している状態を考慮し、股関節から下肢にかけての柔軟性へアプローチすることを目的としました。
股関節の動きが制限されると、日常動作の中で腰部への負担が増えやすくなります。そのため、腰部への負担が集中しない身体の使い方を目指し、股関節や下肢、さらに体幹との連動性も考慮しながら施術を行いました。
施術中は痛みが出る動作を適宜確認し、その日の身体の状態に合わせて施術部位の優先順位を調整しました。
施術内容
施術は座位および側臥位で実施しました。
パテラ上方(膝蓋骨上部周囲)、大腿部、股関節周囲、背部、肩周囲を対象に、トリガーポイント(TP)を考慮した施術を行いました。
腰部のみへ集中的に施術するのではなく、股関節から下肢、背部までを含めた全身のつながりを考慮し、筋緊張や身体の使い方を確認しながら進めました。
施術経過
施術ごとに、前屈、右回旋、右側屈など症状が出る動作を確認しながら進めました。
また、立位保持やズボンを履く動作、うつ伏せから立ち上がる動作など、日常生活で負担を感じる場面についても確認し、その時点の身体の状態に合わせて施術内容を調整しました。
2026年7月22日時点で3回の施術を行っており、引き続き腰部だけでなく股関節や下肢を含めた状態を確認しながら施術を継続しています。
セルフケア指導
日常生活では安静にしすぎず、身体の状態を確認しながら適度に動かすことをお伝えしました。
一方で、動かせるからといって無理に活動量を増やさず、痛みを強く感じる動作は避けながら生活するようご案内しました。身体の状態を確認しつつ、無理のない範囲で日常生活を送ることをセルフケアとしてお伝えしています。
今後の施術方針
今後は腰部の筋緊張を継続して確認しながら、股関節および胸椎の可動性に着目して施術を進める予定です。
腰部だけで姿勢を支え続ける状態にならないよう、身体全体の連動性を考慮し、股関節や胸椎の動きも含めて確認しながら、腰部への負担が集中しにくい身体の使い方を目指した施術方針としています。